あるサラリーマンの冒険的旅行ブログ

とあるサラリーマンの印象的な旅を綴った記録です

フィリピン ルソン島バイク紀行2日目

いよいよバイクでルソン島を巡る日がやってきた。


朝早くとは言いつつ、また昨晩も遅くまで飲んでしまい朝7時起床。


タクシーでバスターミナルに向かい、そこからバスで北に約100キロのアンヘレスに向かう。


どのバスに乗ればいいかわからない。

ボックスにいるおっちゃんに聞いてみよう。シッシッ🤚てかチクショウ。

乗務員に聞いてみよう。サンカルロス行きに乗れとな。


バスはエアコンが効いて快適。2時間近く走って運賃は300円ほど。海外に行くと気づくが、物価を差し引いても日本の交通費はぼったくりだ。

バス内では洋画が放映されているが、ヒアリング力が足りず、字幕もなぜかハングルなので楽しめない。


バスターミナル(📷)に着き、ショッピングモールで腹ごしらえ。タクシーでレンタルバイク屋へ向かう。


レンタルバイク屋で手続きを進める。

デポジットで二千ペソ(約四千円)はいいが、パスポートを取られるのは気持ち的にキツい。だがまあ仕方ないのでコピーだけ受け取る。


バイクは事前に決めていたHonda WAVE 125ccにした。貧弱だが、フィリピンでもポピュラーな車種なので壊れてもすぐ現地で直せるであろう点を重視した。また、セミオートマでクラッチ操作がいらない。これは大きい。


以前免許取得当日にレンタルバイクで北陸中部を周遊した無茶をした際、東名のお盆のUターンラッシュに巻き込まれ、酷い目を見たことがあった。ちょこちょこ進む度にクラッチを繋ぎ、車体のバランスを取るのは苦行に等しい。


日本から持ち込んだマイツーリンググッズを色々とセットアップし、とりあえず出発。


あれ?ギアの繋がりがすこぶる悪い。

ちくしょー。変えてもらおう。


なんとおっちゃんが俺の前でスイスイとギアチェンジしよる。俺の操作が悪いのか。。


まあいずれコツはつかめるだろう。いざ(ホントに)出発。


バイクはスクータータイプ(📷)なので、ラクな体勢でスイスイ進む。これまで乗ってきたのが、全てバイクに跨ってニーグリップを効かせるタイプのバイクだけだったので違和感しかない。


だがそんな違和感を解消する間も無く、ハンドルに付けた携帯のナビが指し示す方向に、周りの車両の状況を見つつ進まなけばならない。

それも忘れてはいけない重要な点が1つ。フィリピンは右側通行なのだ。

頭の処理を追いつかせるのに必死になりつつ、街を抜ける。


街を抜けると交通量はそれほど多くない。だが気は抜けない。

バイクは路上で最弱の乗り物だ。1つ間違えば大惨事なことを忘れてはならない。その緊張感は常に感じていた。特にここフィリピン特有の状況によって。


次に向かう都市までの道は片側二車線の四車線がほとんどだ。しかし、中央側の車線を走ることが有利なことが多く、自分と同じく中央側車線側を走ることを余儀なくされていた。


端側の車線は、トライシクルやジプニーと呼ばれる複数の乗客を乗せた車両が遅い速度で走っており、それらが邪魔になることが多い。また、看板や歩行者、合流しようとしている車両が車線の半分ほどにはみ出していることも多い。


だからやむなく中央側を走るが、後ろから速い車が来たりする。それは譲らなきゃいけないが、それはまあいい。

反対車線から追い越し車両がこちらにはみ出してくる。これが怖い。


来る前にフィリピンの交通事情を予習してきた時に、同じ状況でバイクが跳ねられた動画を見てしまった。その状況が蘇る。

そうなれば人生ゲームオーバーだ。


そんな状況でも何とか走り続け、目的地まであと30キロというところ。今日の最後の難関、山道走破だ。


空気は湿り気があるがまだ降るには至っていない、日はかなり傾いているがまだ太陽は見えている。何とかギリギリ行けそうだ。


山道はカーブの連続だ。

スクータータイプでニーグリップが効かず、車体をバンクさせる(傾ける)のが難しいが、何とか減速して曲がるしかない。

案の定、バイクのトルクは貧弱で登りがキツい。なのに車線は二車線で後ろからの煽られる。ちくしょう。

ストレートでフルスロットルで前の車に追いつかなければ。まるで頭文字Dみたいだ。


何とか日が落ちきるギリギリで目的地ダバオのゲストルームに到着した。

166キロ、およそ5時間ほどかかっただろうか。この遅さ。先が思いやられる。


ダバオは高山都市として、フィリピンで避暑地として人気の高い観光地で、結構栄えている(📷)


とりあえず飯を食って、バー(📷)でビールを飲んで寝る。


明日は雨の予報もある。また終日山道だ。

苦行以外の何者でもないシチュエーションだが、今更仕方ない。。頑張ろう。


2日目終わり